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ふるさと企業の魅力紹介

多機能フィルター株式会社(下松市)

 企業理念は“自然復元” − 自然豊かな環境を取り戻すため、植物の生育基盤である「土づくり」に着目し、今までにないシートによる法面保護、緑化を生み出した多機能フィルター株式会社の山本一夫代表取締役社長にお話を伺いました。

− 創業の経緯について、お聞きかせください。

 昭和62年のことですが、当時は、法面保護といえば、客土に土壌改良材・植物の種・肥料を吹き付けて、植物の根の力で侵食を防止する吹付工法が主なやり方でした。この工法では、吹き付けた直後に雨が降ると地盤が崩れてしまうことや、一緒に吹き付けた肥料の養分がなくなると植物が枯れてしまい、法面を保護する力が弱くなってしまうという欠点がありました。法面の緑化工事を主に行っている総合緑化梶i周南市)で、副社長(当時)をしていた常村忠生氏が、これからの緑化はこれではいけない、自然に優しい緑化を開発したいということで、植生シートの開発に着手したことが始まりです。
 土壌侵食防止、植生、培養資材、シート加工などを、山口大学、総合緑化、セントラル硝子、日本シリカ工業など産学官で連携して研究開発し、約5年を費やして、植生シート「多機能フィルター」が完成。この「多機能フィルター」を製造・販売するため、平成6年6月に弊社が設立されました。

− 御社の製品・技術について、お聞きかせください。

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『多機能フィルター』

 「多機能フィルター」は、従来工法の問題点(植物が生えるまでに雨が降ると地盤が崩れてしまうこと、一緒に吹き付けた養分がなくなってしまうと植物が枯れてしまい、法面保護力が弱くなってしまうこと、成長の早い外来種を植えるため現地周辺植物との調和が乱れることなど)をどうやって補うかというところがスタートとなっています。
 開発に当たっては、「緑」ではなく、植物の生育基盤である「土づくり」に視点を置き、シートのみで地盤の崩壊を防ぎ、在来の植物による緑化ができるものの開発を目指しました。

研究開発の結果、

といったことがわかり、これらをすべて備えたシートを完成させました。
 このシートを使用すれば、時間雨量100mmの雨でも土壌が侵食することがありませんので、以前のように成長の早い外来種の草を植える必要がなく、より自然に近い形で在来の草木の成長による緑化ができます。

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施工事例その1

− 最近、様々な賞(第4回ものづくり日本大賞「中国経済産業局長賞」(経済産業省)、部文部科学大臣表彰「科学技術賞」(文部科学省)ほか)を受賞されていますが、製品・技術のどこが評価されたと思いますか。

 今まで施工が難しかった場面での緑化・法面保護ができ、そのことが広く浸透してきたというところが評価されたのだと思います。これらの賞は、良い製品というだけではなくて、事業としての広がりがないといただけないと思いますので。
 これらの賞をとったおかげで、認知度が上がり、より製品の売込みができるようになりました。
 受賞により我々の製品を知った(独)中小企業基盤整備機構の方に声をかけていただき、機構の販路開拓支援の事業を活用して、実際の販路拡大につながったということもありました。大変ありがたいことです。

− 販路拡大の話が出ましたが、製品の売り込み方法についてお聞かせください。

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施工事例その2

 多機能フィルターは、一昨年、1年間で全47都道府県の設置を達成しました。全国5か所の営業所を中心にして、全国ネットの代理店、商社などと一緒に、主に国・県・市町村、コンサルなどに売り込んでいます。
 製品の売込みで重要となるのは、国・県などのお墨付きです。多機能フィルターは、国土交通省の新技術活用評価委員会において、従来工法と比較して、技術の信頼性・優位性・安定性・現場適応性を評価され、 NETIS−Vを取得。これが製品売込みの際の土台 となっています。

− 今後の事業展開について教えてください。

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社屋外観

 南北に細長く、急峻で河川・海が近い日本の地形や、集中豪雨が頻発する最近の気象条件、減少している公共工事費などを考えると、やはり、手戻りのないこの工法で緑化・法面保護を行う必要があると感じています。
 また、全国を巡ってみて思うのは、今まで手が付けられなかった現場がまだまだあること。ダムや河川の水際、火山活動のあった荒廃地、石灰岩などを削った岩山も緑化できていない現状にあります。このようなところに自分たちの持っている技術に付加価値をつけて入り込んでいけば、市場はまだまだ開拓できると思っています。

 また、草刈りをしないでいい程度に雑草を抑制し、目的植物による緑化ができる「雑草抑制型緑化マット」や、集中豪雨等により大量の雨水が土の中に浸透して起こる土壌の流動化に対応するため、種の発芽には影響がない程度に水を遮断し、表層の崩壊を防ぐ「遮水緑化シート」などの新しい製品も開発しております。
 時代のニーズに合った開発を進めていき、企業理念である「自然復元」のため、「緑」「土」「水」の3つにこだわって、これからも事業を行っていきたいと思います。

問い合わせ先

会社名 多機能フィルター株式会社
住所 〒744-0061
山口県下松市葉山2丁目904番地の16
TEL 0833-46-4466
URL http://www.takino.co.jp/

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