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ふるさと企業の魅力紹介

萩ガラス工房有限会社(萩市)

地元笠山でのみ産出する「石英玄武岩」を使い、粉砕、配合、溶解、製作、仕上げまで原石から一貫生産する、全国でも珍しいガラス工房として知られる萩ガラス工房有限会社。
笠山中腹にある工房店舗内での販売、ガラス体験教室を中心に地産・地消を推進する中で、ネット販売や首都圏への進出で新たな展開を見せる萩ガラス工房有限会社の藤田洪太郎社長にお話をうかがいました。

―まず、創業の経緯をお聞かせいただけますか

 そもそも私の本業は、大阪に本社を置く人工衛星の部品製造会社である日本特殊セラミックス株式会社の代表です。長年、セラミックス・耐火レンガの研究畑を歩み、41歳で独立しました。萩ガラス工房の立ち上げはそれから6年後になります。平成4年に母親が急死し、父親が独りとなったため萩へ帰ってきました。
 萩に帰って何をしようということで、今さら萩焼をやったところで作家になれるわけじゃないし、自分のキャリアを生かせない。誰もやっていないガラスをやろう、ゼロから1を作ろう。その方が意味があると考え創業しました。以来、萩と大阪とを往復する二足のわらじを履いています。

―萩ガラスの歴史、またその特徴を教えてください

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萩市の「笠山」でのみ産出される
『石英玄武岩』のガラス

萩ガラスの生産が始まったのは1860年5月、長州藩の科学者、中嶋治平の提唱によりガラス製造所が設置され、江戸や大坂から職人集団が招聘されて以来のことです。当初は化学実験用の器具を製造する目的で始まりましたが、やがて酒器や食器などの切り子ガラスの製造が中心になっていきました。水晶石で高い品質を誇った萩ガラスは公家や天皇の献上品をはじめ、他藩への贈答品や交易としても珍重されるようになったのですが、1866年の火災により製造所が焼失、同年中嶋治平が病死したことで、突然幕を閉じたのです。
私は、今から30数年前に東京で開かれたセラミックスの会議の中で、そういう歴史を持つ「幻の萩ガラス」の話を聞きました。その後、出張でニューヨークに行った時、コーニングガラス博物館を見学し、日本のガラスの歴史について書かれている分厚い英文報告書の中に「萩ガラス」が数ページに渡って掲載されているのを見つけました。その時に再び驚きを覚えると共に自分自身の不勉強さを恥じ、「いつかこの萩ガラスの復元、復興を」と思うようになりました。はからずも、母の死をきっかけに、それまで温めていた思いは突然動き始めました。

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『内ひび貫入ガラス』

萩ガラスの特徴は、なんと言っても、淡い綺麗な緑色と硬くて丈夫な硬質ガラスにあります。淡い緑色は鉄分の天然色。笠山のみ産出される玄武岩に、数種の薬品を加えて、1520℃の超高温度で溶解精製します。一般市販の軟質ガラスは1200〜1300℃で溶解しますが、国内のガラス工房で1500℃以上の超高温域で硬質ガラスを製作しているのは当社のみです。一般の軟質ガラスに比べ透明度が高く、その上5〜10倍の強度を持っています。

緑色の萩ガラスと並んで人気があるのが熱湯でも使える「内ひび貫入ガラス」で、これは膨張率の大きいガラスを耐熱ガラスで挟み込んだ独特の三層構造ガラスになっており、国内では自社のみの製造となっています。貫入は約3年かけて徐々に進行していくのでガラス内部の文様の変化を楽しむことができます。
極寒の地で空気が輝く自然の不思議な現象・ダイヤモンドダストを思わせる類のない苦心のオリジナル作品です。

―現況や見通しについてお聞かせいただけますか

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『玄武 サザエぐい飲み』

萩市内への観光客の減少から、店舗での販売は落ち込んでいますが、修学旅行の学生らを対象にしたガラス体験教室の利用は増加傾向を示しています。一方、口コミ効果等もあってネット販売も順調に売り上げを伸ばしています。 また、首都圏域における販路拡大を目指すため、平成19年に地域資源活用補助事業を活用し東京への進出を果たしました。東京ミッドタウンへの進出を皮切りに、20年5月、北青山にある経産省地域セレクトショップ「Rin」にて展示、21年3月には経産省主催の展示会新宿「オゾン」でのNIPPON NONOICHIにも初出展しました。その時来ていた伊勢丹の担当者の目にとまり、その後、伊勢丹本店との取引が5月から少しづつ始まりました。
 セレクトショップへの展示がきっかけで、バイヤーがリサーチにきたり、各方面から引き合いが入ったりと、芋づる式に増えていきましたね。その後、伊勢丹で10日間展示会を開催した時、初めて地方からでてきた業者はせいぜい50万円も売れればいいだろうと言われていたのですが、結果はその3倍以上の売上になりました。
百貨店も地方の目新しい商品を探しているようですね。実は10数年前、東京に売り込みに行ったことがあったのですが、当時は他のガラス工房と同一に扱われまったく相手にしてもらえなかった事を鮮明に記憶しています。 東京への進出等を通して、分かったことがあります。それは、もはや大量生産の時代ではなく、いかに顧客の欲しがるものを創りだすかということ、そしていかにプロデュースをするかということです。どんなに素材がよくても見せ方を間違えればお客さまに受け入れていただくことは難しいのです。その地域のお客さまに手にとっていただくには、どのように表現すべきかを常に考えています。
 私は引き続き、貴重な地域資源である、笠山でとれる高品質の材料(石英玄武岩)を用いて、ストーリー性のある商品の開発を進めながら、「萩ブランド」としての伝統工芸の定着に向け、地域に貢献していきたいと思っております。

萩ガラス工房有限会社より素敵なプレゼント!(2010年 7月 21日〜2010年 8月 20日 18時まで)

萩ガラス工房の「内ひび貫入皿 2個セット」を抽選でプレゼント!こちらのページよりご応募ください!

問い合わせ先

会社名 萩ガラス工房有限会社
住所 山口県萩市大字椿東越ヶ浜1189-453
TEL 0838-26-2555
URL http://www.hagi-glass.com/

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