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ふるさと企業の魅力紹介

TAKE Create Hagi 株式会社(萩市)

 全国で第3位の竹林面積を有する山口県−なかでも萩市周辺地域は、このうちの約2千ヘクタールを占める竹の産地です。萩の良質な竹を用いてデザイン性豊かな竹製家具を製造するTAKE Create Hagi 株式会社の伊藤 衛ジェネラルマネージャーにお話を伺いました。

― 創業の経緯をお聞かせください。

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本社ショールーム

 はじまりとなったのは、平成13年に萩商工会議所の会頭に就任した弊社社長が、萩の良質な「竹」を活用して、萩にしかない地場産業を育てたいと考えたことでした。その後、竹を活用した事業化の検討を開始し、翌14年には萩商工会議所が中心となって「萩の竹ブランド化推進協議会」を設立、地元萩市や山口県立大学、山口県産業技術センターなどとの連携により、商品開発を進めました。この時、県立大学と行った共同研究がきっかけで、フィンランドのデザイナーとの共作による竹家具製品の開発等に取り組むことになりました。

 そして平成16年に経済産業省の「JAPANブランド育成事業」の第1号に採択されたことを契機として、事業化への動きが進み、更に平成17年にJETROの「JAPANブランド海外販路開拓支援事業」の活用により、フィンランドの家具メーカーからの受注生産事業が本格化したことから、本事業を担う組織として、平成18年に「TAKE Create Hagi株式会社」を設立しました。

 日本で竹といえばどこにでもある安っぽいイメージがありますが、北欧のように竹のない国から見れば、3年程度で育ち、丈夫で抗菌性にも優れた竹はエコ素材として評価され、そこに弊社の取組がマッチしたのでしょう。通常は、県内での知名度を高めて県外、国外へと事業展開を図ることが多いと思いますが、弊社はまず国外での製品評価を得た後に、国内に向けた事業を本格化させる形になりました。

― 御社の製品や特徴的な技術についてお聞かせください。

 弊社では100%竹素材でできたテーブルや椅子などの家具を製造しています。製品は、日常生活において実際に利用していただくものであると同時に、製品を通じて萩の竹のブランドイメージを高める観点から、竹の品質はもとより、デザイン性の高さにもこだわっています。

 原料の竹は全て、トレーサビリティーの確保された地元産の孟宗竹を森林組合から仕入れています。竹は、5〜6年経過して直径10センチ以上、厚みが1センチ程度に成熟した竹を使用します。竹を使用する際の一番のポイントは乾燥です。水分が多いと、反ったり、シミができたりしますので、何度も天日干しをして、極力乾燥の度合いを高めた状態にします。この乾燥させた竹を厚さ2ミリ程度のシート状にして何層にも貼り合わせるなどの加工を施し、竹の集成材を作ります。これを弊社の独自技術である「曲げ加工法」によって加工していきます。

イメージ原料となる孟宗竹
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工場内風景

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曲げ加工のための木型

 曲げ加工法は、自社製の木型を用いて圧力をかけることで、平らな板になめらかな曲線をつけるものです。硬く弾力性に富んだ竹は、通常、加工が難しいとされますが、この技術により、曲線を多用したデザイン性の高い家具の製造が可能となります。
また、弊社の強みとして、地元の山からとってきた竹を使って材料を作り、その材料を使って製品を作るという、生産から加工に至るまで一貫生産を行っていますので、製品を試作してみて問題が見つかった場合、それがどの過程にあるのかを辿って原因を分析し、その都度、改善を行うことができます。

― 竹を地域資源として有効活用することの意義についてお聞かせください。

 繁殖力が強い竹は「森のギャング」と言われ、利用価値が少ないため、萩地域でも山に繁殖し放題となっていましたが、少し発想を転換して、竹を豊富な地域資源として捉え、付加価値を付けた製品とすることで、海外に出していくことができるようになりました。竹の活用が進むことには、竹の繁茂による森林や里山の荒廃を防ぐことはもとより、生産現場が活性化して雇用が生まれるという効果もあります。

 弊社としては、単に家具を作る1製造メーカーとしてだけでなく、事業活動を通じて、山の環境を守り、整備すること、また地域資源を活用して産業を活性化することで、地域での雇用の場づくりにつなげていくこと、そういう広い意味で、地域に貢献していきたいと思っています。


― 今後の事業展開についてお聞かせください。

 平成19年2月工場完成後、まだ5年ですが、これからも試作開発を繰り返しながら、小物も含めてテーブルや家具、幅広く、お客さんのニーズに添ったアイテムやデザインを増やしていきたいと考えています。今は地域や国内に向けた事業展開に力を入れていますが、将来的には、それにより得られた成果をもとにまた海外に向けた事業展開を図る、海外から国内へ、国内からまた海外へ・・という好循環につなげていければと思っています。

問い合わせ先

会社名 TAKE Create Hagi 株式会社
住所 〒758-0041
山口県萩市大字福井下字稗田297番1
TEL 0838-22-0058 (お問合せ先)
URL http://www.hagi-take.co.jp/

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